カテゴリ: * 本・読書・映画( 5 )

Akeelah and the Bee  言葉の力と心の中から来るもの

c0084837_213283.jpgAkeelha and the Bee

 今回は映画の話ですが、ろみいさん椿さんの記事にトラバしつつ書いてみたいと思います。(映画をこれから見たくて、内容を知りたくないという人は、ここから先はお読みにならない方がいいかも・・・です。よろしく~♪)

 スターバックス・エンターテイメントの映画第一弾という、Akeelha and the Bee (アキーラ・アンド・ザ・ビー)のDVDをお友達に貸していただきました。(これは日本でも上映されているのかな??)

 この映画はアメリカで実際に行われている、ナショナル・スペリング・ビー(National Spelling Bee)という英語のつづりに関する大会を題材にしたものです。各地の予選大会を勝ち抜き、全国大会を目指す子供達(ちょうど中学生くらい)の様子を描いたもの。学習者向けの英語辞書になんて載ってもいないような難解な英単語のスペルを、間違いなくじゃんじゃんスペル・アウトできる子供達 が出てきます。アキーラというのはその中の一人、11歳の黒人の女の子の名前です。(映画では最年少という設定。)

 映画では、素晴らしい才能を持ちながらも、自分を取り巻く環境とのギャップに悩むアキーラが、それを乗り越え大きな大会で自分の力を発揮する・・・という物語が描かれています。スペリング・ビーのためにアキーラをコーチするドクター・ララビー(Dr. Larabee)は、特訓の最初に、アキーラに次の文章を音読させます。

 その文章が心に残ったので、今日はそれについてちょっと書いてみたいと思います。


Our deepest fear is that we are inadequate.
(能力がない、と思い込んでいるからこわくなる)
Our deepest fear is that we are powerful beyond measure.
(評価されるはずがない、と思い込んでいるからこわくなる)

We ask ourselves who am I to brilliant.
(自問自答する。私は輝ける?)
Gorgeous, talented, and fabulous?
(驚くべき、素晴らしい才能を発揮できる?)
Actually, who are you not to be?
(それより、”なりたくない姿”はなんなんだい?)

We born to make manifest.
(くっきりと現すために生まれてきた)
The glory of God, that is within us.
(栄光の神は私たちの”内”にいる)
That as we let our own light shine.
(自分自身が光り輝くのをとめないで)

We unconsciously give other people
permission to do the same.

(私たちは知らず知らずのうちに、
他人に対して、同じであることを求めている)



 ドクター・ララビーはアキーラにこれを読ませ質問します。「この文章を読んで何を感じる?この文章はどんなことを言っている?」アキーラは応えます。 

A: That I am not supposed to be afraid. (恐れるな)
Dr.L: Afraid of what? (何を恐れるなって?)
A: ... afraid of ... me? (私を・・・?)


 そしてドクター・ララビーはアキーラにこうも言わせます。大きな声で・・・。

A: I want to win. (勝ちたい)
Dr.L: Win waht? (何に勝ちたい)
A: I want to win the National Spelling Bee!!!
  (全国スペリング・ビー大会に勝ちたい!!!)
Dr.L: Good. (良し!)



 自分の向き合うべき物ごと、と、自分だけ、の関係。誰のためでなく自分だけ。本心を探ってみる。恐れや寂しさ、悩みなど・・・これらはきっと、すべて自分自身のマイナスの思い込みが作り出したもの?!だとしたら、きっと私はそれを克服できる。やり方は簡単。自分の心に聞いてみよう。本当にやりたいことはどれ?本当にやりたくないことはどれ?答えはきっと、いつでも自分自身の中にある。

 もしそれを見つけることができたなら、今度はそれを声に出して言ってみよう!言葉の力を理解すること、とドクター・ララビーは映画の中で言っています。それが思いを実現させる第一歩。声に出し、自分の本当の思いを自分自身が知ること・・・・・。


 さて、この映画、他にもグッとくるシーンや考えさせられるシーンがたくさん。アキーラと友達の関係。コミュニティの人々との関係。ライバルとの関係。持てる力を出し尽くして戦う(Do your best.)ことの大切さ。リスペクト(尊重すること)の意味とは・・・。

 アキーラが自分自身のためにがんばった結果、彼女の成功、は、結局はその陰で彼女を支えた人々、すべての人々の喜びとなって実を結びます。以下はアキーラのラストシーンのモノローグ;



You know that feelings
Where everything feels right
Where you don't have to worry about
Tomorrow and yesterday.

(この感じ分かる?
昨日のことも明日のことも心配する必要なんてない
すべては順調に感じられる)

But you feel safe,
And know you're doing the best you can?

(安心して、自分の力を出すことができるって知ってる?)


There's a word for that feeling
It's called LOVE
L-O-V-E

(この感じを言葉にするなら、LOVE、ラヴ)

And it's what I feel for all my family
(私が抱いている気持ち、家族のみんなに対して)

And all my coaches
In my neighborhood

(私をコーチしてくれた近所のみんなに対して)

Where I come from
(そこは私の来たところ)

Where I learned how to spell
(私がスペリングを学んだところ)



 Akeelha and the Bee とても心に残る映画でした。もし、見るチャンスがあったら、ぜひ皆さんも見てみてください♪素敵な映画のDVDを貸してくださり、どうもありがとうございます(^^) 

(*毎度のことですが、訳は私が勝手につけた意訳です。
このほうがいいよ~、というのがあったらぜひ教えて下さいね♪)


 
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by mori_y_sana | 2007-02-05 05:49 |  * 本・読書・映画 | Comments(12)

ゴッドファーザーが大好き

 テレビをつけると、毎日何かしらの映画をやっています。昨夜も、あまりTVを見ない私にしてはめずらしく、何気にTVをつけると見覚えのあるシーンが・・・。こ、これは、ゴッドファーザーではありませんか!

 フランシス・F・コッポラの代表作、ゴッドファーザーが大好きです。マフィア映画が好きなのかと聞かれると困るんだけど、でもこのゴッドファーザーはとても好き。久しぶりだったので、ご飯のしたくもそっちのけで、ソファーも整え見入ってしまいました。うーん、最初から見たかった!でもまだコトは始まったばかり♪

 9時過ぎにもーりーからそろそろ帰るコール。(今帰るコールではない。)


TVでゴッドファーザーやってるよ~。見たいから何か見ながら食べられるもの買ってきてよ~。
 

 「えー!もう9時過ぎているしー・・・。じゃ、また後で電話するよ。」ともーりー。うーん、しまった。いつものような快いお返事じゃぁないわ・・・これはマズイ・・・。んなら、CMの間にご飯の支度しなきゃ!!幸いTVの映画、間のCMがえらく長いのです。冷蔵庫や冷凍庫の中をのぞき、今夜のご飯は天丼に決定!付け合せは冷奴とお吸い物♪さっそくご飯をセットして、天丼のタレを火にかけて、やかんにもお湯を沸かし・・・、お豆腐切って・・・。

 9時半ごろもう一度もーりーから帰るコール。


天丼作ったから、何も買って来なくていいよ~。まだ始まったばかりだから、早く帰っておいでよ~。
(映画に夢中だったので、天丼の写真はありまっせ~ん!)


 ゴッドファーザー、何がそんなにいいかって?!わたしにとってはこの映画、英会話を始めたばかりの頃、大変お世話になった映画なのです。イタリア語をまず始めて、それから英会話と興味が移っていった私。NYが大好きで、イタリアも大好きという私。そんな私にとって、ゴッドファーザーは英語とイタリア語がいっぺんに楽しめ、物語の舞台はNYとシチリア。なんともツボな設定。なんと言っても一番好きなシーンは、パートⅡのロバート・デ・ニーロが演じる若かりし日のヴィト・コルレオーネの一連の場面。イタリア語をしゃべるデ・ニーロのかっこいいことと言ったら!(役柄上、かなりギラギラしてますが・・・。)

 さて、ゴッドファーザー、台詞は意外にシンプル。映画で英語を学ぶのってとっても有効だって、この映画で実感。その頃は日本語字幕つきのビデオを見ていましたが、ちょっとした台詞の聞き取れた時のうれしさったら忘れられません。

 そんなこんなで5~6年ぶりに見たゴッドファーザー。昨夜TVで放送していたのは1作目。う~ん、ドキドキする場面はいつも同じ。ドンパチやっている場面より見るのが辛いのは、コニー(ヴィトの長女)がだんなカルロにぶたれたりするシーン。女性が暴力振るわれているシーンは、どうも身にしみるのか見ていることができません・・・。同じくシチリアが舞台の映画、ジュゼッペ・トルナトーレのマレーナを劇場(なんと名画座!)で見たときは、描写のリアルさに貧血を起こしてしまったほどです ^^; 持ち直しましたが・・・。

 さて、話はゴッドファーザーに戻ります。

 もーりーは初めて見るらしく、最初の1時間ばかりを見逃しているので、そこまでの場面や人間を解説♪長男は血の気が多くプレイボーイ。次男はダメ男。三男(アル・パチーノ)は理性的。父(マーロン・ブランド)は三男にはマフィアのボスを継がせたくない・・・そして最初は本人も別の人生を歩みたい・・・。次男と一緒にいるときに父は銃撃されちゃった・・・などなどなど。そんなんしていると・・・続きも言いたくなって困っちゃう!(笑)←たちが悪い(^^;

 今回はもちろん日本語字幕はなし。イタリア語の台詞、時々英語字幕が付いていたけど、何もない時も多く・・・おーい、英語字幕くらい全部つけてよ~(^0^; いろんな台詞で「へぇ~、こんな風に言うんだ~」と思いながら相変わらず今回も見ていたけど、おもしろいな~と思ったのは↓こんなのです↓

 父ヴィト・コルレオーネが銃撃され、一命をとりとめ入院中。でも三男マイケルが夜病院を訪れると人っ子ひとりいません。再び父が狙われると怪しむマイケル。慌てて父の病室へ・・・。そこへ看護婦さん登場。マイケルは父を別の部屋に移すのを手伝えと言います。でも看護婦さんは「とんでもない!」と言って手伝おうとしません。その時のマイケルの台詞。


Do you know my father?


 「オレの親父が誰だか知らないってわけじゃないんだろ?」とかなんとかそんな感じですかね~。その後に、「奴らが親父を殺しに来る。」(They will try to kill him. だったかな?)と続きます。

 もうひとつ。敵対ファミリーのソロッツォが、ブロンクスのレストランで射殺された直後のコルレオーネ家での会話。新聞では射殺事件は薬中者の犯行とされていました。お抱え弁護士のトムに、ヴィト(父)がマイケルはどこだ(Where is Michael?)と尋ねます。その問にトムは・・・


It was Michael who kill sollozzo.


「ソロッッツォを殺ったのは(他の誰でもなく、)マイケルだ。」(←私が勝手に訳しています、念のため。)関係代名詞のwhoがすんなりわかった瞬間♪(笑)なるほど~。そんな台詞で、身を隠していることも、事件の裏側も全部表現してしまうとは!

 ゴッドファーザーがおもしろいな~と思うのは、その伏線の張り方と登場人物の関係(描写)。裏と表の描写。そしてシリーズで見たときのつながりもおもしろいです。血縁関係。パートⅠの洗礼シーンのクライマックスと、パートⅢのオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」のシーンのクライマックスの対比・・・とか。わー、もうⅡもⅢもまた見たくなってしまった!日本に帰ったらさっそくDVDを手に入れよう!


〈おまけ〉
1枚も写真なしだとつまらないかな~と、火曜の晩に食べたビーフンです(笑)
豚挽き肉、海老、キャベツ、長ネギ、にんじん、きくらげ、干ししいたけ・・・。
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 ゴッドファーザーと英会話やイタリア語に夢中だったのとちょうど同じ頃、渋谷の青龍門という台湾料理屋で、ランチにしょっちゅうビーフンや焼きそばを食べていました。ビーフンも焼きそばも麺が違うだけで具も味付けも同じ。どちらか一皿に大きなシュウマイ2個とスープが付いてランチ600円くらいでした。安かったな~。途中でメニューが変わってしまってからは行かなくなっちゃった。夜も同じ店で飲んでいました(笑)。その店のビーフンを思い出しつつ再現したつもり。懐かしくとってもおいしかったです。

 でも、ビーフンって、たくさん食べてもすぐにおなかが減るんですね(^^;

追記:今、青龍門のサイトを見たら、渋谷本店は昨年末で閉店したとのこと・・・。ありゃ、びっくり。でも、店内の写真はすでに私が行っていた頃とぜんぜん違います。当時は渋谷に二店舗あったんですよね~。



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by mori_y_sana | 2007-01-12 07:51 |  * 本・読書・映画 | Comments(16)

ドン・ミゲル・ルイス ~ 目の覚めてしまった夜に

 2002年のクリスマス・イブ、4年ぶりに髪の毛を切りに美容院へ行ったのは仕事が終わった夜の8時過ぎ。4年前、いつも切ってもらっていた美容師さんが出産のため産休に入ってから、私は自分で髪の毛を切っていた。長い髪の毛を切るのは簡単。でも、4年ぶりに美容院に行こうと思ったのは、翌日から旅行に行くため。初めての年越しの旅行。そして、ほんの2週間のNYでの一人暮らしだ。4年間、適当に伸ばしっ放しにしていた髪の毛は、放っておいたのが良かったのか、美容師さんに「切るのがもったいない」と言われるようなものになっていた。シャンプーしてくれる女の子には、「なにかダンスでもなさっているんですか?」と言われた。ダンスのために髪の毛を切りたくても切れないというお客さんがよそにいるのだそうだ。なるほど…。でも私はそんなのじゃない。ただ面倒くさかっただけ。したい髪型と言うのも、なんだかもう、思い浮かばないくらい…。

 翌日のクリスマス、アメリカン航空機に乗ってNYへ…。いつも旅は一人。私の座った席の担当フライト・アテンダントさんは日系人と思しき女の子。AAはアルコール類は有料。赤ワインをオーダーすると、「私からのクリスマス・プレゼント♪私の担当のお客様だけ、よ!」と言って、1本分の値段で、ボトルを2本手渡してくれた。ラッキー♪これで部屋についた後、ひとりでもクリスマスをワインで祝うことができる。

 夕方JFKからいつものスーパーシャトルに乗ってマンハッタン入り。冬のNYは初めてだ。そして日付は出発した時のままの12月25日。いつもは賑やかな街。この日ばかりはどのお店も早々に閉まり、道行く人もまばら…。そう、今日はクリスマス。

 アッパーウエストの110丁目、ハドソンリバーの脇にある、コロンビア大学の留学生用のアパートメントに到着。ここが私の仮住まい。2週間のサブレット。前々回のNY行きで知り合った上海人の友達、ジェニーの住んでいるところ。彼女の帰省中に、日本円でたったの2万円で借りた家具つきの部屋だ。通されたフロアーは中国人留学生のフロアー。一人だけ韓国人の女の子がいる。うーん、みんなエリートなんだね、ここにいる人たちって…。「何を勉強しているの?」とキッチンで会った一人の女の子に聞くと、「金融」とひと言。たしかジェニーは建築だったっけ。1回だけメッセンジャーで、課題を手伝って欲しいと言ってきて、小田急線沿線のたまプラーザ周辺の地図をメールに添付して送ってよこしたことがある。固有名詞が理解できなかったらしい。サンリオ・ピューロランドとか…(笑)。そりゃそうだろうな。それにしても、NYでたまプラーザのことを課題に取り上げるのって不思議。

 5階の窓はハドソンリバーに面していて、空にはぽっかり大きなお月様。ロール式のブラインドを開け放つ。誰にも見えはしない。対岸のニュージャージーの夜景を独り占め。つかの間のNY生活の舞台は、なかなか上等じゃないの…!

 家具の配置を好きなように換え、ベットカバーも持ってきたものに取り替える。チャイハネで買ったエスニックな色と柄の刺し子のキルト。一気に部屋が明るくなった。クローゼットの中は空っぽ。スーツケースから持ってきた服を全部出してかけると、さっきとは違う「私の部屋」が出来上がった。フライト・アテンダントさんからのクリスマスプレゼントの赤ワインを開けて、そのままグッスリ眠ってしまった。

 2日目の昼、アムステルダム・アベニューをリンカーンセンターまで歩く。途中ブロードウェーに出るときもあるし、セントラルパークへ行く時にはコロンバス・アヴェニューを通る時もある…。何しろ同じ方向に3本並行して通っている道だもの。その時々で好きな通りを気ままに歩く。寒いと聞いていた冬のNY。ラッキーだったのか、クリスマス明けはぽかぽかした日差し。これが滞在中ずっと続いた。その前はかなり雪が降っていたらしいのに。

 バーンズ&ノーブルでナジャと待ち合わせ。まずは3階でトイレに入ろうと思ったら、エスカレーターをあがったところでばったり会った。半年振り。相変わらずだね。元気?5階のスターバックスでとりあえず近況報告しよう!久しぶりだものね。そうそう、これ、クリスマスプレゼント。包んでなくて悪いけど、いい本だから読んでごらん、とナジャ。1冊の本をくれた。ありがとう。

Four Agreements/Don Miguel Ruiz
(日本語訳:「四つの約束」
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 子供に読み聞かせるように、見出しの部分を読んで聞かせてくれる。聞いただけでは全く何のことやらわからない。でも表紙が気に入った♪かわいい。

1. Be Impeccable With Your Word
(自分の言葉にうそをつかないこと)

Speak with integrity. Say only what you mean. Avoid using the word to speak against yourself or to gossip about others. Use the power of your word in the direction of truth and love.  

(誠実に話そう。本当の気持ちだけを言葉にして。自分にうそをつくのをやめて、他人の噂話ももうおしまい。言葉の力を愛情と本当のことだけに向けて。)

2. Don't Take Anything Personally
(何事も個人的に受け止めないで)

Nothing others do is because of you. What others say and do is a projection of their own reality, their own dream. When you are immune to the opinions and actions of others, you wonít be the victim of needless suffering.

(あなたが原因で誰かが何かをするなんてことは絶対にありえない。他人がすることはすべて、その人自身の考えや、その人自身にとっての真実や夢であって、あなたに関わりののあることではないのだから、他人の言動に悩む必要なんてまったくない。)

3. Don't Make Assumptions
(想像でものを言わない)

Find the courage to ask questions and to express what you really want. Communicate with others as clearly as you can to avoid misunderstandings, sadness and drama. With just this one agreement, you can completely transform your life.

(質問する勇気と、自分が本当はどうしたいのかを言う勇気を持とう。誤解や悲しみ、そしてどろどろのドラマを生み出さないためにも、他人とやり取りする時ははっきりと明快に話すようにしよう。たった一つの話題にも、あなたのすべてを伝えることができるのだから。)

4. Always Do Your Best
(いつも自分の最善を尽くそう)

Your best is going to change from moment to moment; it will be different when you are healthy as opposed to sick. Under any circumstance, simply do your best, and you will avoid self-judgment, self-abuse and regret.

(あなたの最善を尽くすということは、瞬間瞬間を別なものに変化させる…あなたが健康とはいいがたい病気の時でも、変化は訪れるだろう。どんな状況でも、迷うことなく自分の最善を尽くすこと。そして、自分自身を決め付けず、ののしらず、卑下しないこと。)   

ミゲル・ルイスのオフィシャルサイトより引用 *訳:Sanae )


 ぽっかり浮かぶお月様の下、広く取ってある出窓に座って、夜はひたすらこの本を読んだ。私にとって2冊目の英語の本。1冊目もナジャがメールで教えてくれた本を読んだ。フローレンス・シンの"The Game Of Life And How To Play It" 。後から調べたら、フローレンス・シンの本もミゲル・ルイスの本も、ずいぶん昔にどちらも日本語に翻訳されていたようだけれど、ナジャはもちろん私もこのときはそんなことは知らなかった。英語で本を読むのは、意外と大変で、でもかなりおもしろくて夢中になった。飛ばし読みだったけれど、あっという間に一冊読み終わった。

 年があけた2003年1月1日。油で床がべとべとのブロードウェーの小さなダイナーで、その年初めての食事を一人でした。ハンバーガーと大量のフレンチフライ、たっぷりのトマト・ケチャップ。壁には野球選手とエルビス・プレスリーとマリリン・モンロー。後ろの席は非番のウェイトレスが座って私と同じものを食べている。

 翌日、Murder Inkというミステリー専門の本屋へ出かけ、もう一冊ミゲル・ルイズの本を買った。Mastery of Love マスタリー・オブ・ラブ。この本はミステリーではないけれど、マーダーインクは中でもうひとつの本屋さんとつながっていて、そっちにはミステリー以外の本も置いてある。店の名前は忘れた。でも、レジは同じだったな…。帰国してしばらくは、マーダーインクのニュースレターをeメールで送ってもらっていた。図書館と掛け持ちしているらしい女性が書いているニュースレター。ミステリー・ファンではなかったけれど、なんだかeメールをもらうというのが楽しかった。もちろん文章は英語だ。

 Mastery of Love も滞在中に夢中になって読んで、あっという間に読み終わってしまった。飛行機の中でももう一度読んで、会社に行くバスの中でも毎日読んで、何回も読んだ。これも後から図書館で日本語訳をみつけた。結局まだどれも日本語では読んでいないけれど…。ナジャはフォー・アグリーメンツが一番好きだと言っていたけれど、私はマスタリー・オブ・ラブのほうが好きだと思った。この本も自分自身でいること、そして愛する人(家族や友人達)がその人自身であることを、まるごと受け入れる術を教えてくれる。私はこの本のおかげで、今もーりーと結婚し、一緒に生活しているのかもしれない。

 2週間はあっという間で、その間ナジャにあったのは最初の1回と最後の1回。最後は日曜日。冬だったけれど晴れて暖かく、夏と同じように公園で踊った。人数は夏より少なかったけれど、いつもの顔がそこにいる。ナジャは、私がもう一度ここで踊るのを見られてうれしいと言っていた。明日は日本に帰る日だ。ムスリムのナジャと一緒に、グリニッジビレッジにある中東の料理屋へ行き、羊肉のぴたパンサンドを食べる。彼は白子の黒人で、わたしより16歳年上のおじさんだ。顔はしみだらけ。きっと黒くなりたくて日に当たり続けたのだろう…。

 ナジャとのやり取りは私にとってとても大切なひとときだった。日本にいて、わたしは毎日ナジャと会話をした。パソコンを通じて。毎日となりに座って仕事をしている会社の同僚たちより、誰よりNYにいるナジャがわたしに近かった。話はいつでもできる。距離と時間を越えて。友達ってこういうのだな、って、目の前にいない人を相手に、それでも続く会話をしながらぼんやりと考えた。ダライラマのNY講演を仕事のせいで聞き逃したのを、彼はとても残念がっていた。私もダライラマの本を図書館で借りてたくさん読んだ。これは全部日本語で…。

 
What am I made from actually?

私は何でできているんだろう?


 もうすぐ34歳。34回分の365日の時間が私をつくった。その間に、どのくらいの人と知り合い、どんな会話を交わしたのだっけ…?異国の言葉を習得したいのは、日本人との会話だけでは物足りなかったから。幼稚園の頃から、小学生の頃から、近くに住んでいるという理由だけで、同じ学校に通っているからという理由だけで、友達の範囲が限定されることが嫌だった。もし、わたしがこの街で、誰とも物理的に会える友達を持っていないとして、いったい誰がわたしには友達がいないなんて言えるんでしょう?今やコミュニケーションの手段はいろいろ。海も山も時間も、軽々と越えることができる。それって今に始まったこと?そんなことないかも。

 本を読む。すでに死んでしまっている人とも、時間を越えて会話ができるのが私にとっての本を読むということ。音楽を聴く。自分が生まれたのと同じ年に録音された曲。何世紀も前に書かれた楽譜。何度も上演された舞台。はるか昔の人と、同じ感動を味わえたりする。目の前にあることがすべてであり、目の前にあることはすべてではない。

 ミゲル・ルイスの本を読む。今まで知らなかった価値を知る。悩まなくなる。自分は自分でいい。悩んでいた時間はすべて夢の出来事。長い長い悪夢から目覚めるのは、四つの約束を真に理解した時。排泄物のような、糞尿のようなおしゃべりはやめよう。目に見えるもの、自分が理解したものが、自分にとっては真実。でも、それは必ずしも他人にとっては真実ではない。常に真実はたった一つではないのだろう。自分が誰であるか、偽るのはもうやめよう。私は今ここにいる。心の扉を開けさえすれば、ボーダーを越えるのはなんてたやすい。鍵はすでに持っているのだから・・・。あとは自分が気がつくのを待つだけ。アラン・コーエンの I had it all the time (日本語訳:「人生の答えはいつも私の中にある」 )も私の好きな本のひとつ。

 
Is there a thing that we need to do than we really understand each other?

私たちが真に理解しあっているのなら…それ以上、他になにが必要だと言うのでしょう?


 雑音にチューニングされたラジオなんて聞けたもんじゃない。さっさと次のステーションに合わせなおして、お気に入りの音楽を聴こうよ♪嫌いな曲がかかったら踊れないって?そんなのスイッチを切って、代わりに自分で歌を歌うか、また別のラジオにチューニングしなおせばいいじゃない?簡単なことだよ。我慢して聞いてるなんて時間の無駄。さぁ、次の場所へ行こうよ。次の曲を聴こうよ。次の本を読もうよ。ほら、もうすぐ日が昇るよ…。いつでも必ず新しい日。

 
It is a brand new day today. It will be different from yesterday. So, please smile again. Forget your struggling. I do like you so much because of what you really are.

今日は新しい日。昨日とは違うよ。だから、もう一度笑って。争いもがくのはもうやめよう。私はあなたのそのままが、とってもとっても大好きだよ。



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by mori_y_sana | 2006-10-03 20:24 |  * 本・読書・映画 | Comments(28)

読書の秋 チャーリーとマーシーの本

 メンフィス旅行記を書き上げたいのですが…次に予定しているネタは、夜ひとりの時に書くのが怖い話なので(笑)、今夜は別の記事を書くことにします。今日は本のお話…。

最近気に入って読んでいる児童書シリーズ
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 もーりーが早く帰ってきた日は、夜ご飯を食べた後、近くの本屋さんにコーヒーを飲みに出かけます。(カフェつきの本屋さんが近くに2軒あります。)もーりーは車雑誌の立ち読み。私は何かないかなぁ~と本の棚を物色…。やっとどこに何の本があるかわかってきました。

 日本では書籍や雑誌は、基本的には定価販売。めったなことがない限り割り引かれることはありませんが、アメリカではバーゲンコーナーもあれば、10%OFFしてくれるメンバーズカードなんてものまであったりします。本好きにはまことにうれしいこのシステム♪しかも、近くにあるBOOKS A MILLION ブックス・ア・ミリオン(以下B・A・M)という書店では、バーゲン品もちゃんと10%OFFしてくれる。太っ腹ね~。

 さて、最近私が買っているのは児童書。(笑)ペーパーバックの先駆け的存在、ペンギンの出している子供向けシリーズ、PUFFIN MODERN CLASSICS パフィン・モダン・クラシックスというシリーズです。2週間前にB・A・Mのバーゲン品コーナーで、このパフィンシリーズの本を2冊買いました。1冊はThe Cat Ate My Gymsuit 「ザ・キャット・エイト・マイ・ジムスーツ」という本。そしてもう1冊は、映画にもなったRoald DahlCharlie and the Chocolate Factory 「チャーリー&ザ・チョコレート・ファクトリー」です。

 このCharlie and the Chocolate Factory 「チャーリー&ザ・チョコレート・ファクトリー」をレジに持っていったところ、夜遅い時間にいつもいるEvan エヴァンさんという店員さんが、

Oh! It is one of my favorite book! It is very fun!
(おぉ~!この本僕大好きなんだよね~。すっごくおもしろいよ!

There is the next book of Charlie. It is also very fun!
2冊目もあるんだ、チャーリーの。それもとてもおもしろいよ!)
と興奮気味に…。次にB・A・Mの中にあるカフェにコーヒーを飲みに行った時なんて、わざわざチャーリーの2冊目の本を持ってきてくれて、

This is the next book of Charlie and the Chocolate Factory.
(これがチャーリー&ザ・チョコレート・ファクトリーの次の本だよ。

I will keep it for you!
とっておいてあげるね!)
と…。びっくり。実はまだチョコレート・ファクトリーさえ読んでいなかったのに…(^^;;

 で、今、チャーリー&ザ・チョコレート・ファクトリーを読んでいます。昨日から。すっごくおもしろいです(^0^)エヴァンさんの言うとおり♪あっという間に半分読んじゃった。

 で、今週からもーりーが忙しいし、なかなか夜に本屋なんて行かれないだろうから、昨日の夜、B・A・M に再び連れて行ってもらって、2冊目の本も買いました。 Charlie and the Great Glass Elevator 「チャーリー&ザ・グレイト・グラス・エレベーター」 。それから、同じくロアルド・ダールのMatilda 「マチルダ」という本も。

 全部パフィン・シリーズで、バーゲン品のため1冊3ドル以下。うはは~(^^)いいね、安く本が読めるのって、幸せ♡ (この夜はエヴァンさんはいなかったみたい・・・。次回会ったら、2冊目の本も買ったよと伝えなくては…、ね。)

 久しぶりに、ぐあ~っと集中して本を読む楽しさを味わっています♪

↓本屋に行く前に食べたのは
久しぶりの明太子スパゲッティ♡
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↓と、バルセロナ土産のタコで作った
マリネサラダ♪
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 さて、最初にチャーリーと一緒に買った「ザ・キャット・エイト・マイ・ジムスーツ」という本。タイトルと中身の関連はよく分かりませんでしたが、これもおもしろい本でした。著者はPaula Danziger パウラ・ダンジガー(?)という女性。もと学校の先生だったらしく、その人の最初の小説です。初版は1974年。もーりーの生まれた年ですね。(↓ここから先は読書感想文のようなものです・・・。)

ベランダでご飯食べながら読書♪
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 13歳のちょっと太目の女の子が主人公。自分の見た目を気にして、なかなか積極的になれずにいる女の子マーシーの、家族や学校、友人の話です。ある日今までいた英語の先生に代わって、今までとは全然違う女の先生がやってきます。その人は本当に、今まで知っているどの先生とも、どの大人とも違う…。まずは、ちゃんと子供達の話を聞いてくれる。一方的に怒鳴ったりもしない…。へたくそでも、「一緒に」バレーボールを「楽しむ」。そして、一人ひとりに、誰かと同じ自分を目指すのではなく、誰とも違う自分になれと教えます。

 マーシーやマーシーの友人達はその英語の先生が大好きになります。そして自分のことも徐々に好きになっていく…。自分は自分でいいんだと気がついていく…。でも、その先生は、「ラディカルすぎる」という理由で学校を解雇されてしまいます。今まで引っ込み思案だったマーシーは、友人達や母親、友人の親達と先生をサポートしようと決意します。そのことで校長先生や父親からはすごくなじられる。でも、自分の正しいと思ったことをマーシーはやり通そうとがんばる。そしてそれを通して、心から分かり合えるお友達もできる。マーシーを応援してくれる母親は、今までは夫の言いなりだったけれど、夫に対しても自分の「意見」を口にするようになる…。

 1974年ごろ、アメリカはどんな感じだったんだろう。ひょっとしたらまだ、女性が「自分の意見」を大声では言いにくい環境だったのかしらん? Miss / Mrs.で分けられる呼び名。新しく来た英語の先生は、自分のことを Ms. と言う。そのことを特徴付けて書かれている時代…。

 最後、解雇されてしまった英語の先生は、復帰できる道を勝ち取りますが、その勝ちの瞬間に、マーシーたちの前で自らその学校を「辞職」すると宣言します。解雇ではなく、辞職。自分の教えてきたことは間違ってはいない、子供達にいつまでもそのことは覚えていて欲しい。でも、復帰したあと、同じ現場で、今までのように自由にのびのびと生徒達と接することは難しいと、その先生は知っていました。同じ状態に戻れたとしても、それは決して同じではない…。自分が去ったとしても、自分が教えたことは、心の中から消え去りはしない。

 負けるが勝ち、という言葉を思い出しました。勝ちの瞬間に、そのことさえも手放すこと。執着しないこと。自分の心だけ守って、立場などにはこだわらないこと…。手放すことによって、手放したものと同じか、あるいはそれ以上のものを手にすることができると、きっとその英語の先生は知っていたのだと思います。

 たとえ目の前で、ひとつ扉が閉じてしまったとしても、かならず別の新しいドアが、あなたのために開いています。さぁ、そのドアを探しましょう!ちょっと後ろを向くだけで、簡単にみつかるかもしれませんよ(^^)


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by mori_y_sana | 2006-09-20 14:20 |  * 本・読書・映画 | Comments(10)

日本の本 3冊

 先週末、いっぺんに日本語の本が三冊も手元に届きました(^^)

浅見帆帆子さん「見上げれば、虹」
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 大好きな帆帆子さんの新刊です。引越しの荷物にも、「あなたは絶対!運がいい」と「ロンドンの勉強」、「毎日、ふと思う①」を持ってきていました。まさかアメリカで帆帆子さんの新しい本が読めるとは思いませんでしたが、米国旭屋書店 さんで購入し、UPSで送っていただきました。便利ですね~♪1日で読み終わってしまいましたが、久しぶりにじーっっと集中しての読書。うれしかったです。わたしは暇さえあれば、日がな一日、本ばかり読んで暮らしたいくらいです。(って、今は暇ばっかりじゃーん?!暇があれば本がない?!)

仁ちゃんの本と、お料理の本も。
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 それからもう2冊。先週まで日本に一時帰国していたS さんに、本を2冊お願いして買ってきていただきました。

 魚柄仁之助さんの「知恵のある 和の家 和の食 和の暮らし」と、川津幸子さんの「100文字レシピ」の2冊。仁さんの本も、あっという間に読んでしまった…。でも今回のは、写真集みたいなきれいな本だから、ながめているだけでも楽しい。料理の写真のところはおなかがグーグーなっちゃいそうだけど。(^^;

 川津幸子さんの本は、Mixi で従姉妹がおすすめしていたのを見て欲しくなりました。20代で自分で料理をしなくてはならなくなった頃、川津さんの編集したお料理本「わ、かんたん」「あ、おいしい」という2冊を持っており、愛用していたことがあります。その2冊も、とても簡潔で分かりやすい書き方のお料理本だったと記憶しています。同じく川津さん編集の栗原はるみさんの本、「ごちそうさまがききたくて」も大好きな1冊でした。「100文字レシピ」、楽しみに、これからページをめくります。

 S さん、本を買ってきてくださって、どうもありがとうございます(^^)

お土産にいただいたあられ。辛~い!けど、おいしかった☆ごちそうさまでした。
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by mori_y_sana | 2006-08-30 00:39 |  * 本・読書・映画 | Comments(2)